日本の若い人たちは、「リスクが高い」、「魅力がない」といって海外に行きたがらないそうです。「君子危うきに近寄らず」なのか「虎穴に入らずんば虎子を得ず」なのか、どちらが正解なのでしょうか?日本の若者はみんな君子になっちゃったのでしょうか?「No GainでもいいからPain(痛み)はイヤだ!」のようです。自分の家の中、つまり、列島の中であれば自分の好きなように振る舞えるので、楽ちんですものね。
春までibg上海で働いていた中国人女性からメールが来ました。三年前に上海の有名大学から新卒でibgに入社した一期生です。この春にシカゴ大学の大学院に合格しシカゴにいます。数ヶ月前に送別会をやって送り出しました(太陽島でのオフサイトミーティングで ~http://ibg-kodomo.blogspot.com/2010/04/blog-post_30.html )。
太陽島からの帰りのバスの中で私の横に座り、盛んにアメリカのことについて質問してきました。期待と不安が入り交じった彼女の気持ちが強烈に伝わって来ます。主にアメリカでの就職に関する質問でした。彼女は卒業後のことを考えているのです。日本だけでなく、中国でも女性のほうが積極的ですね、肉食系のような気がします(ibg上海の中国人男性はアメリカよりも秋葉原を目指しているような、、、、)。
アメリカの就職事情に関して少し説明させて下さい(日本の若者は興味がないかも知れませんが、、、)。
アメリカで働くには、労働ビザ取得の問題が何よりも重要なことです。どんなに優秀な成績でMBAを取得しても、ビザがなければアメリカで働くことはできません。そのビザをサポートしてくれる会社を見つけることは、かなり骨のおれることです。MBAを取得したら卒業後一年間は、プラクティカル・トレーニングと称して合法的にアメリカで働けます。しかし、一年の内にビザ取得のスポンサーになってくれる会社で仕事をみつけなければなりません。通常アメリカ企業は、面倒なビザの手続きを要する日本人よりも、少しくらいレベルは低くても例えMBAを持っていなくても、英語を完璧に話すアメリカ人を採用します。
だったらどうすればいいのでしょう? 解決策の一つは、日本語や中国語を話すことや、日本人や中国人であることが強く必要とされる職を探すことです。つまり日本人や中国人であることをスぺシャリティとすればよいのです。
アメリカに留学しMBAを取得した日本や中国の若者たちは、日本や中国との関係を断ち切ってでも、アメリカで活躍しようとします。ところが現実はそう簡単ではありません。いくら有名大学でMBAを取ったからといっても、アメリカ国籍の若者と差別化する決定的な武器にはならないのです。MBAに希少価値がないからでもあります。
ビザや英語のことを考えると外国人にとってアメリカでの職探しは最初から大きなハンディを背負った戦いなのです。これらのことは、アメリカで学校を卒業する頃になると最初に突き当たる壁です。アメリカに来る前から知っているのと知らないのとでは後々随分と違いが出てくるのです。
最近の世界情勢をみると、大陸から来た中国人であるスペシャリティのほうが日本人であることよりも有利であることは間違いありません。
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ビザや英語のことを考えると外国人にとってアメリカでの職探しは最初から大きなハンディを背負った戦いなのです。
返信削除何でハンディを背負った戦いを「敢て」求めなければならないのでしょうか?問題は、そこなんですよね。きっと。