「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いでがんばります!」と声高に叫ばれてもね、、、。
「国民のために」とか「国民のみなさま」と言われる度に、「お願い、あなたの言う国民から私だけは外してくれ~」と叫びたくなります。「初心に戻る気持ち、それは去年の衆議院選の頃のような熱い思いに立ち返ることだ」と言われても、私は熱くなっていなかったので分かりません。そんなことよりも、ドルに対する円高や中国元に対する円高を一刻も早く何とかして欲しいと思います。
「初心忘るべからず」。これは、世阿弥の晩年の著書「花鏡」にある言葉です。
- 是非とも初心忘るべからず(若い時の失敗や身につけたことは絶対に忘れてはいけない)
- 時々の初心忘るべからず(歳とともに、その時々に身につけたことを忘れてはならない)
- 老後の初心忘るべからず (老齢期には老齢期の試練なり初めて経験することがある。年相応の演技は重要)
世阿弥さんが言われる「初心」とは、新しい事態に直面した時の対処方法、すなわち、試練を乗り越えていく姿勢を意味しています。生きている限り試練は断続的にやってくる、一つ一つが勉強だから対応して乗り越えなさい、そうすることで試練が経験になり身についていくのですよ、と。それには、高い「志」と自分を冷静に見つめる「謙虚さ」が重要だと言っているように思います。これらは、1990年代にハーバード大学や南カリフォルニア大学のビジネススクールの先生たちが盛んに提唱したリーダーシップ論に近いものです。もしかしたら、彼らは世阿弥を勉強していたのかも知れません。
昨今の政治家先生の言われる「初心」には違和感を感じますね。そもそも「志」は何を目指しているのか怪しげだし、「謙虚さ」に関しては、謙虚な言葉とは裏腹に、実は、能力と経験のなさを誤魔化す傲慢さがチラチラと見え隠れしているような気がします。
どう思われますか?
日々の生活に関係ないですよね、、、。
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